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「おい!リリィ、コイツ分かるか?」
「コイツとか言うのやめてください、最悪ナンバーで読んでください」
「いや、じゃなくてこの書類……」
「はぁ~?…………」

「誰ですこの人!!?」
「だろ!ナンバーは消えてる、姓名も上から何故か塗りつぶされてる!」
「縫久さーーん!!!ちょっとこっちきてーーー!!」
「なんだリリィ、うるさい」
「この人分かります!?」

「………………………………誰だこの女、情報系統すべて塗りつぶされてるし……」
「管理人に聞きますね」
「あの人、まだ休職中では?そしたら掛けない方がいいのでは」
「いや、これは流石に掛けるべきだろ」

「もしもし……あ、九頭ヶ碕です……はい………はい……いえ、よくわからない書類があって」
「……え、あぁはいその書類です…はい………あ、はいわかりました、ありがとうございます」

 


「九頭ヶ碕さん?」
「その書類は特異に入れといてくれ」
「え!?いや、これ到底特異ではないでしょう!間違いなく異次でしょう!」
「管理人がそう言ってるんだ、そう従うしかない」
「…………名前は、どうする」
「塗りつぶされてる上に書かれてるそれでいいだろ」
「…………………本当にこれでいいんですか」

『以上、【佐藤聖子じゃないほう】についての経緯』
『以後該当書類の閲覧は管理権限者のみとする』
報告者:九頭ヶ碕

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